自分が知らない身体の中

整体を学ぼうと専門学校に通うまで、

私は身体のことは特に知りもしませんでした。

そんな中いよいよ授業がスタートし、

初めの頃の「解剖学」の時だと思います。

 

「よく、『肉って筋肉とは別にあると思ってた』とか

言う人いるんですよね~」

「『神経って見えるんですか!?』という人もいるんですよ、

参っちゃいますよね」

 

と、先生。

 

…あれ?

それ、私、、、ですか?

 

え?筋肉って肉と別じゃないの?

神経って見えるんだっけ。

お肉屋さんで売っている豚肉や鶏肉は、

身体を動かす「筋肉」とはまた別のものだと

思っていましたし、(なんとなく、ですが)

神経に至っては、

目に見えない電気信号のようなものが

体内を伝っているのだと、漠然と考えていました。

お恥ずかしい限りです。

でも、

そんな風に考えている人が、

私だけではないと思いたい…。

 

胃がどこにあり心臓がどこにあるのか、

たとえ知らなくても日々私たちは生きていける。

この皮膚の下がどんな構造になっているのか、

そうそう見られるものではないし。

だとしても

切り付けられ怪我をすれば修復しようとするし、

不要なものが体内に入れば排出しようとするし。

 

よく出来ていて唸ってしまいます。

 

あの頃より多少知識は増えましたが、

命を、身体というものを、

知ったとは到底言えないのだなぁと、

いつも思います。