めまい肩こり説

昔々、いくつのころかも忘れましたが、

歩いていてふと「クラッ」とすることがありました。


説明するのが難しいのですが、

めまいというほど立派なものでもない。

貧血のようなふらつきでもない。

時々、歩行中に一瞬だけ平衡感覚を失うような感じ、です。


それで転んだりどこかにぶつかったりするわけでもないし、

本当に一瞬で終わってしまうには終わってしまうのですが…、


そんな経験なかったし、めまいは怖い、という気持ちがあったので、

近所のお医者さんに行きました。


何か検査したかなぁ…?

問診だけだったような気もします。

先生はこともなげにこう言いました。

「どこも悪いところはないみたいだねぇ。

 肩こりがひどいとそういうふうになることあるけどね」


え?

肩こり?

何もないにしても、そんなことってあるの??


拍子抜けした私は「はぁ…」といいながら診察室を後にした記憶があります。

ちょっとばかにされたような気すらしてました。

「だってめまいだよ?(いつの間にかめまいに昇格)ちょっと病名つけてよ」てな。


でも拍子抜けと一緒に症状も抜けたようで…。

その後きれいになくなりました。



よく、病院に行って先生の前に座ると、

それまでつらかったのがなくなって、

どこがどうと説明しにくくなる、なんて話があります。

病院に行っただけで安心したケース、でしょうか。


私のこの経験はそれとも少し違いますが、

なんともないと言われたことで、拍子抜けはしたけれど、

実は安心もしていたんでしょうね。気が抜けたとでもいうべきでしょうか。


それとともに、

「肩こり???」

と疑問符だらけだったこの診断にも、

のちのちとても納得が行くことになりました。


今度はそのお話を書きたいと思います。