整体にみえる方は、
だいたいはどこか痛いところがある。
もしくはどうにもしんどい。
ようするに身体がつらい。
そして、ここに来るまでにだいたいはどこか他を受診していたり、
ネットで調べたり自分で勉強したり、
身体のことをずいぶん探ったあとです。
なので不調にはストレスが絡んでいることもある、
というのは情報として知っているのですが、
なぜか
「ストレスはないんですけれども」
と言い切る方がけっこういます。
わかる。
私も前までそう思っていました。
「特にないよなぁ~」って。
だってどこかに雇われているわけじゃないから毎日の通勤もないし、
いやな上司も苦手な人もいない。
でも。
ある日普通に歩いている自分にいやに気合が入っていることに気付いてびっくりです。
すっごく肩に力入っているし、
妙に時間に焦って急ぎ足でいる。
何に対してなのかはわからない、わからないけれど、
変な「ちゃんとしなきゃ」が発動されていたようなんです。
これも立派なストレスだ。
なんか、良く思われたい気持ちが強いんでしょうね…。
それに、職場ストレスはなくても家族ストレスはある!
あとライブハウスでステージが全然見えないストレスとか!!
前にも「イライラする感情は積極的に認めてしまうと意外とそれっきり」
ということをブログに書いたので繰り返しに近くなりますが、
とにかくやはり、
マイナスの感情だなぁと思ったものを、
人は封印しがち、ないものにしがちです。
「怒るのはいけないこと」
「自分は恵まれているのだからこんなこと思っちゃいけない」
「ストレスを感じるほど弱くない・神経質ではない」
「人に弱みはみせたくない」
いろんなことをひそかに思ってしまっていて、
いろんな思いをひそかに「なかったこと」にしています。
ストレスを毎日感じていること、そのものより、
それを無意識に封じ込めてしまうことの方が、
身体にはこたえるようです。
誰だってあるはずです、ストレス、抑圧、プレッシャー、
緊張、その他もろもろ。
恥ずかしいことでもないしいけないことでもない。
知らないうちに気にしてしまっていること、
あってもいい。
本人、無いことにしていても、
痛みや辛さが教えてくれている、ちゃんと。
「実はつらいです~~」と。
「気がついて~。目を向けて~」と。
別にそれは負けじゃない。
ちなみにストレスとは不必要なものではなく、
ちょっとはないとダメなんだそうですよ!